Project/Area Number |
14730128
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Accounting
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
高橋 邦丸 青山学院大学, 経営学部, 助教授 (10276016)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2002: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 組織スラック / リソース・ベースト・ビュー / 企業戦略 |
Research Abstract |
本年度は、企業の持つ経営資源に着目した戦略論である、リソース・ベースト・ビューについて先行研究をレビューした上で、組織スラック研究との関連性について着目した。組織スラックには、期間業績を安定化させる機能と、イノベーションや成長といった戦略的機能があるといわれているが、特に後者の機能について多くの点で共通していることを述べるとともに、(1)企業の持つ経営資源の性質の違いに着目している、(2)経営資源の獲得、利用、蓄積といったプロセスを問題としている、(3)様々な経営資源について財務データを代理変数として利用することによって、企業行動や業績との関連について測定している点で、両研究は多くの関連性があることを明らかにしている。さらに、Mahoney and Pandian [1992]などのように、経営資源が企業の成長性の制約条件であるといった仮定のもとで、組織スラックが成長へのモティベーションにつながるとして、経営資源の分類の中に組織スラックを組み込むといった近年のリソース・ベースト・ビュー研究の特徴について明らかにしている。 また、今年度は最終期間であるため、企業の持つ経営資源が企業業績や行動にどのような影響を及ぼしてきたのかについて、経営組織論、経営戦略論、管理会計論からいかなるアプローチがとられてきたのかについて振り返るとともに、組織スラック研究のフルームワークについて、その体系化を行った。さらに、組織スラックの構造や機能について財務データを用いた実証研究を試みている。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)