Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2003: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2002: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Research Abstract |
1.非線形クライン・ゴルドン方程式の定在波解の不安定性について,G.Todorova氏(Tennessee大学,アメリ力合衆国)と共同研究を行なった.従来,基底状態に対して,臨界振動数の場合を除き,軌道安定性と不安定性が分類されていたが,軌道不安定性よりも強い意味での不安定性に関しては,振動数が0の場合を除いては知られていなかった.本研究では,軌道不安定であることが示されていた基底状態は,すべて強い意味で不安定であることを示した.また,臨界振動数の場合には,基底状態に対しても,軌道不安定性は分っていなかったが,本研究では,基底状態に限らず,球対称な定在波解はすべて強い意味で不安定であることを示した.さらに,プラズマ物理に現われるクライン・ゴルドン・ザハロフ方程式系に応用し,同様の結果を得た. 2.異なる伝播速度をもつ半線形波動方程式系の初期値問題の小さいデータに対する解の時間大域存在と爆発について,久保英夫氏(大阪大学)と共同研究を行なった.昨年度までの共同研究により,空間2次元で非線形項の次数が3以下の場合に,小さいデータに対しても解の爆発が起きることが分っていたが,今年度は,これまでの解に対する評価を精密にし,解の最大存在時間に関する上下からの評価を改善した.
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