Project/Area Number |
14740149
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
素粒子・核・宇宙線
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
岩佐 直仁 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (50322996)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2003: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | クーロン励起 / 不安定核 / γ遷移と励起エネルギー / 天体核物理 / rpプロセス / RIビーム / クーロン励起・分解 / 天体核反応 / 不安定核ビーム / クーロン分解法 |
Research Abstract |
理化学研究所の不安定核ビーム発生装置でエネルギー58AMeVの陽子過剰核^<20>Mgビームを生成し、226mg/cm^2厚の鉛標的および128mg/cm^2厚の炭素標的に照射した。逆運道学の鉛および炭素非弾性散乱で^<20>Mgを励起し、(1)^<20>Mg+γ、(2)^<18>Ne+2pに崩壊する事象を測定した。(1)^<20>Mg+γチャンネルの解析より、^<20>Mgの第1励起状態が1.6MeVに存在することを初めて確認した。鉛標的を使った事象に対して、γ線と同時に測定した散乱^<20>Mgの角度分布を求め、coupled channel計算で予想される角度分布と比較した。第1励起状態のスピンパリティが2^+であることが分かった。 ^<20>Mg+鉛非弾性散乱では、クーロン励起が支配的であるが、核力励起も無視できない。一方、^<20>Mg+炭素非弾性散乱では、核力励起が支配的で、クーロン励起は無視できる。炭素非弾性散乱断面積と鉛非弾性散乱断面積をcoupled channel計算の結果と比較することで、換算遷移確率B(E2;0^+→2^+)を導出した。まず、炭素非弾性散乱で2^+に励起した断面積をcoupled channel計算の結果と比較することで核力励起に対する変形パラメータβ_2^Nを求めた。β_2^Nを用いて、鉛非弾性散乱で2^+に励起した断面積をcoupled channel計算の結果と比較し、クーロン励起に対する変形パラメータβ_2^Cを求めた。β_2^CからB(E2;0^+→2^+)が導出できる。^<20>Mgのβ(E2;0^+→2^+)値は、理論で予想されるB_<sp>に比べて非常に大きいことが判明した。これは^<20>Mgで魔法数が壊れている可能性を示している。 (2)^<18>Ne+2pチャンネルの解析より、陽子分離エネルギーより上にクーロン励起で励起可能な状態(第2 2^+状態)があることが判明した。
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Report
(3 results)
Research Products
(19 results)