Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Research Abstract |
中生界陸成層の生層序を確立する目的で,主に日本各地のジュラ〜白亜系(手取層群,御所浦層群,御船層群と姫浦層群など)で車軸藻化石の採集や調査をおこなった.その結果,岐阜県荘川村に分布する手取層群の白亜系大黒谷層から2属2種の車軸藻化石を報告した(Komatsu,2002;Komatsu et al.,2003).また,石川県白峰村の手取層群や熊本県御船層群から産出した車軸藻化石についても,分類学的な検討を行っており,それぞれの地域から2種類以上の産出を確認している.これらの標本については,中国南京地質古生物研究所に保管されている標本と比較したが,手取層群産の2種は生存期間の長い種であり,対比上有効ではなかった.また,御船層群産の車軸藻は新種の可能性が高いことが分かった. なお,御船層群とほぼ同時代の御所浦層群や上部白亜系の姫浦層群でも調査をおこない,層序や堆積環境,化石群について明らかにしたが(熊谷・小松,2004;小松,2004;Komatsu,2004;Komatsu and Maeda,2005など),これらの地域から車軸藻化石を得ることはできなかった.しかし,本研究を通じて大量の二枚貝やアンモナイト化石を採集したため,それらを用いて生層序学的な研究をおこない,特に御所浦層群については,Trigonioidesの歯の分岐パターンに注目して中国に分布する陸成層と御船・御所浦層群との対比上の意義について議論した(Komatsu,2004).
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