有機ラジカルを含むアニオンを構成成分とする有機伝導体の開発
Project/Area Number |
14740330
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Physical chemistry
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Research Institution | University of Hyogo (2004) Himeji Institute of Technology (2002-2003) |
Principal Investigator |
圷 広樹 兵庫県立大学, 大学院・物質理学研究科, 助手 (80316033)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
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Keywords | 有機ラジカル / 安定有機ラジカルアニオン / BEDT-TTF / 有機伝導体 / 有機磁性体 / 有機性伝導体 / 伝道度の圧力依存性 / X線結晶構造解析 / 有機磁性伝導体 / 伝導度の圧力依存性 / 有機超伝導体 |
Research Abstract |
平成16年度の研究実施計画に上げた3つの目標のうち、2つについて進展があった。 I.Peter Day教授との共同研究 β"-(BEDT-TTF)_4[(H_3O)M(C_2O_4)_3]_2[(H_3O)_2(18-Crown-6)]・5H_2Oについては、北大との共同研究により、電気伝導のみでなくプロトン伝導を示すことが明らかに出来、さらにDurham大学との共同研究により、結晶構造との相関も明らかにすることが出来、これらの結果を基に速報誌に論文発表をすることが出来た。β"-(BEDT-TTF)_4[(H_3O)M(C_2O_4)_3]Solventについては、Oxford大学との共同研究で超伝導状態の理解がさらに進み、また分子科学との共同研究により、超伝導状態でも電荷不均一が存在するという事実が明らかになりつつある。Durham大学Oxford大学および英国王立研究所との共同研究打ち合わせのため、9月に渡英した。 II.新しい安定有機ラジカルアニオン、およびそれらを構成成分とする有機伝導体の開発 6種類の新しいアニオン、TEMPO-CONR-(CH_2)_2-SO_3^-(R=-CH_3,-C_6H_<11>),TEMPO-CONH-(o-,m-,p-)C_6H_4SO_3^-,TEMPO-N(C_2H_5)CO-CH_2SO_3^-を新たに合成することが出来た。これらの結果は2005年3月に日本化学会春年会で発表した。また、今までの結果をまとめ、2004年6-7月にICSM(合成金属国際会議)および2004年10月にICMM(分子磁性国際会議)で発表を行った。 III.電気伝導度の圧力依存性測定 圧力セルの組み立てまでは成功したのだが、圧力を印加するために用いるプレス台に問題があり、別に部品が必要なことが判明したが、予算が足りなかったことから購入できず、よって今年度中の実行を断念した。
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Report
(3 results)
Research Products
(13 results)