デモグラフィーにもとづいた種間相互作用系ネットワークの群集生態学
Project/Area Number |
14740423
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
生態
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Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
星崎 和彦 秋田県立大学, 生物資源科学部, 助手 (30322655)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | マスティング / アカネズミ / 飼育実験 / 化学防御 / タンニン / サポニン / 堅果 / 体重変化 / 種間同調 / ブナ林 / 混交林 / 個体数変動 / 森林動態 / 更新 / 間接相互作用 / 種子捕食 / ネズミ |
Research Abstract |
冷温帯ではネズミの個体数は種子の豊凶に影響されて年変動するが、そのパターンは森林の種組成に応じて異なっている。たとえばブナの優占度の高い純林状の林では、ネズミの個体数は種子の豊凶を半年遅れで追うように変化し、ブナの豊作翌年にネズミが大発生するが、同じ森林帯でも混交林の場合は、種子量の変動が小さいにもかかわらず、ネズミの個体数は大きく変動し、やはりブナの豊作の効果が際だっている。そこでアカネズミを用いて飼育実験を行い、餌の成分の違いがネズミの体重に与える影響を検討した。 餌として種子(ブナ、トチノキ、ミズナラ)と各種子を特徴づける成分(脂肪、サポニン、タンニン)を含む人工餌を準備し、10日間の体重推移を調べた。その結果、ブナは体重を安定または若干増加させ、トチノキとミズナラでは体重を減少させる効果が見られた。またミズナラを与え続けた実験区では1個体が死亡した。人工餌を与えた各区のうち、脂肪区とサポニン区ではそれぞれそれぞれブナ区、トチノキ区を再現できた。ただしサポニン区では全個体で体重が激減し、ほとんどの個体が死亡した。タンニン区はミズナラ区を再現できなかった。摂食量・糞量は、ブナ区や脂肪区では給餌後徐々に減少し、逆にミズナラ、トチノキ、タンニン、サポニンの各区では徐々に増加した。人工餌の見かけの消化率は脂肪、デンプンの順に高く、次にサポニン、タンニンが同程度でつづいた。 以上より、ブナ、トチノキ、ミズナラの順にネズミの成長にとって餌の質が高いと思われ、トチノキに含まれるサポニンはネズミにとって毒性を持つことが明らかになった。ネズミは一般に秋季の成長の良い個体が翌春の繁殖に参加するといわれている。したがって、結実する樹種が異なるとネズミの成長の違いを介して翌春の繁殖による個体数の増加に影響が出ることが示唆される。
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Temporal and spatial variation of forest biomass in relation to stand dynamics in a mature, lowland tropical rain forest, Malaysia.2004
Author(s)
Hoshizaki, K., Niiyama, K., Kimura, K., Yamashita, T., Bekku, Y., Okuda, T., Quah, E.S., Supardi, N.M.N.
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Journal Title
Ecological Research 19・3
Pages: 357-363
NAID
Related Report
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[Publications] Hoshizaki, K, Niiyama, K, Kimura, K, Yamashita, T, Bekku, Y, Okuda, T, Quah, ES, Supardi, NMN: "Temporal and spatial variation of forest biomass in relation to stand dynamics in a mature, lowland tropical rain forest, Malaysia"Ecological Research. 19・3. 357-363 (2004)
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[Publications] 中静透, 斎藤宗勝, 松井淳, 蒔田明史, 神林友広, 正木隆, 長池卓男, 杉田久志, 金指達郎, 関剛, 太田敬之, 櫃間岳, 八木貴信, 橋本徹, 酒井暁子, 壁谷大介, 高田克彦, 星崎和彦, 丑丸敦史, 阿部みどり, 大場信太郎, 福田貴文, 新井伸昌:上迫正人, 田中健太, 市栄智明, 鈴木まほろ, 乾陽子, 中川弥智子, 黒川紘子, 藤森直美, 鮫島弘光, 畑田彩, 堀真人, 沢田信一: "白神山地における異なった構造をもつブナ林の動態モニタリング"東北森林科学会誌. 8・2. 67-74 (2003)
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