Project/Area Number |
14740426
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
生態
|
Research Institution | Prefectural University of Kumamoto |
Principal Investigator |
山田 俊弘 熊本県立大学, 環境共生学部, 助教授 (50316189)
|
Project Period (FY) |
2002 – 2003
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
|
Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2002: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | フネミノキ / 発芽 / 養分分析 / 種子 / アオギリ科 / マレーシア / 実生定着 / 熱帯雨林 / 栄養分析 / 化学組成 / ランビル国立公園 |
Research Abstract |
本年度は12月にマレーシア国サラワク州ランビル国立公園へ現地調査に訪れ、研究対象であるフネミノキの生態学的データの収集を行った。同時に、現地にてフネミノキの種子を入手した。 本研究課題の第一の仮説、フネミノキの種子のゼリーは実生定着時のエネルギーとして役立っている、を検証するため、日本では、入手した種子を用いて栄養分析を行った。その結果、フネミノキの種子に含まれるエネルギー量に比べると、ゼリーの持っているエネルギー量は半分以下しかないことがわかった。また、フネミノキの種子のエネルギー量と、既知の和製植物の種子のそれと比べると、フネミノキの種子には他の種子より多くのエネルギー量が含まれていた。これらの結果は、仮説の支持にとって不利である。しかし、少量であってもエネルギーが含まれているため、仮設を積極的に否定するわけではない。 現在は、第一の仮説をさらに検証するため、そして第二の仮説、ラネミノキの種子のゼリーは種子の保水に関係している、を検証するため、フネミノキのゼリーからできた培地にて種子の発芽・定着実験を行っている。この実験で得られる結果は、二つの仮説に対して決定的な答えを与えるであろう。
|