Budget Amount *help |
¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
Fiscal Year 2004: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Research Abstract |
本研究の目的は,情報表示のセキュリティ技術を実現することである.つまり,表示画像を暗号化し,暗号を解く鍵の役割を果たす復号用マスクを用いることで,復号後の情報を観察可能な位置を限定する情報表示技術を実現する.画像の空間コード化を用いることで,復号には一切の計算を必要としない,光情報処理による復号が可能な暗号コードを構築し,視覚復号型暗号コードを用いて可視空間を制限する情報表示を実現した.実用上,復号用マスクのセキュリティおよび利用時の識別性が課題となるため,観察領域の設計とともに,復号用マスクの複数化ならびに積層化,さらに,復号用マスクと表示画像に識別用画像を入れた視覚復号型暗号コードを構築し,表示画像の暗号化と観察領域の限定が同時に実現される情報表示の実現と解析を行った.暗号化された表示画像あるいは復号用マスクパターンを単独で見る際には識別用画像を認識でき,両者を重ねた場合には秘密画像が復号される情報表示を目的として,複合型の視覚暗号コードを構築した.2値画像の1画素を2×2個の補助画素で表現し,左列の補助画素で識別用画像を表し,右列の補助画素で秘密画像の暗号化を行ない,限定された観察領域を有する情報表示を実現した.さらに,秘密画像を3枚のランダムドット状の画像に暗号化する.そのうちの1枚を表示画像とし,残りの2枚を一定の間隔を設けて積層する.復号用マスクパターンを積層する場合,層の間隔と観察距離に応じた視差が生じる.視差によるクロストークの発生を防止するために黒ストライプ層を導入することで,2つの限定された観察領域を実現した.なお,本研究成果の発表がIDW'04(The 11th International Display Workshops)Outstanding Poster Paper Awardを受賞した.
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