Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Research Abstract |
5軸制御加工は,付加した回転駆動2軸の使用により工作物に対して任意の工具姿勢を与えることができるため,3軸制御では困難な個所の加工を行うことができる.6軸制御加工は,非回転工具の姿勢と向きを制御することができるため,回転工具では不可能な箇所の加工を可能にする.両加工法の欠点は他方の利点で補えるため,2つの加工を併用することが加工効率を高めるためには非常に有効である. 本研究の目的は,3次元CADによって設計した製品形状を,5軸および6軸制御加工を併用して高能率かつ効率的に加工する方法について検討し,その実現のために必要となる加工装置と,加工装置を動作させる制御用データを生成する加工ソフトウェアを開発することである. 平成14年度は,6軸制御加工に適用する振動切削ユニットの加工限界などの特性の調査と利用方法の検討などと並行して,これまでに開発した加工ソフトウェアの機能を,5軸および6軸制御加工の工具経路生成ソフトウェアの開発のために整理した. 平成15年度は,5軸および6軸制御併用加工のための工具経路生成アルゴリズムについて検討し,曲面と曲面の交差部分であるキャラクタラインや隅部の加工を対象に,経路の生成方法をキャラクタライン稜線の端部における特徴をもとに3種類にパターン化し,それぞれのパターンごとに適切な加工データを生成するアルゴリズムを開発した.最終的に5軸・6軸制御加工用統合メインプロセッサとして実装し,加工データを生成して加工実験を行ったところ,従来の放電加工の場合と比較して,大幅な加工時間の短縮が実現され,本研究の有用性を確認した.
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