Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2003: ¥200,000 (Direct Cost: ¥200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
|
Research Abstract |
本研究は,部品やモジュール単位に記録された個体情報を分解・組立作業のFAや作業支援に利用することを目的として,(1)機械部品に装着できる記録素子の検討,(2)記録情報を利用した分解・組立支援システムの開発,(3)作業支援の効率の評価実験を行うものである.この中で本年度は,分解・組立支援システムの改良と,作業支援システムの評価実験を行った. 分解・組立支援システムは,初年度に作成したプロトタイプではRFID(無線タグ)読み取りアンテナを手指に取り付けた場合に不安定になる場合があったので,アンテナをふさわしい形状に改良した.また,ソフトウェアにおいてはモバイル・エージェントを利用することで,作業者側の自律性と遠隔地からの作業指示性を共存させたシステムを構築した.これにより,作業者が移動して環境を変えても,遠隔地から新たな作業計画に見合った作業支援プログラムをダウンロードして実行できるうえ,作業者が存在する新たな環境でのセンサ構成に対応した作業モニタリングができるようになった. 作業支援の効率についての評価実験では,機械の分解組立の作業として,小型旋盤の歯車交換作業を対象とし,RFIDタグを歯車などの部品に取り付け,その部品を確認しながら作業を行ったときの作業効率と安全性について評価した.作業効率の点では,RFIDの検出に伴う作業の遅延時間を計測し,安全性については,作業を急ぐことによる作業時間の短縮率を計測した.この結果に基づいて,作業効率を落とさず安全に作業していく作業手順の確認頻度の設計指針を示した.
|