Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
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Research Abstract |
14年度では時間領域差分法を用いた誘電体基板上の電流分布を推定する方法を確立し,シミューレーションにより電子機器のプリント基板上の電流分布を可視化する可能性を示したことに続き,15年度では以下のような研究実績を得ている. 1.可視化システムの作成 近傍電磁界め測定システムを構築し,時間領域差分法を用いた誘電体基板上の電流分布の推定アルゴリズムと組み併せて,アンテナ上の電流分布及び,電子機器のプリント基板上などの電流分布の可視化システムを作成した. 2.可視化システムの評価 完成した電磁波可視化システムを用いて,アンテナ上の電流分布及びプリント基板上の電流分布を可視化し,システムの評価を行なった.電流分布の展開関数の配置方法や,電界の測定の走査範囲,電界プローブの電気特性などの測定パラメータが可視化の精度に与えた影響を明らかにし,これらのパラメータの最適化の指針を与えた. 3.可視化システムの高性能化 時間領域差分法の数値計算アルゴリズムを改善することにより,高速化を図った.その結果,従来電流分布の展開関数の数だけ,時間領域差分法の数値計算を繰り返ななければならなかったことに対して,1回の計算で済むことになった,また,本システムの電磁界走査の高速化を実現するために,リアルタイムで多数の地点における電磁波が測定可能な変調散乱素子を用いた測定法を開発し,測定システムを構築した.さらに,本システムの高精度化を図るため,変調散乱素子を用いて被測定電磁界分布を乱さないような無浸襲で近傍電磁界の測定法も提案しており,基礎実験を行ない,良好な結果を得た.
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