Budget Amount *help |
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 2004: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2003: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2002: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
|
Research Abstract |
VR(Virtual Reality)技術を応用して遺物復元を行なうことを目的として研究を行った.具体的には,いくつかに破断された陶器破片の形状データをVR空間に取り込み,VR空間内で破片の接合と元の形状の復元を行なうことを目的とした.これまでに,三次元形状計測システムの構築と,陶器破片の形状計測,計測データの欠損部修復に関する検討と実装を行ってきた.三次元形状計測システムは,光切断方式による三次元ディジタイザと制御用コンピュータなどで構成され,遺物破片の三次元形状データと表面のテクスチャ情報を,非接触かつ無侵襲に計測できる.しかし,光切断方式では破片表面の黒色部分などで十分な反射光が得られず,形状データに欠損が生ずる場合があるため,これを検出して修復する欠損部修復を実装した.また,本質的に欠損を生じない三次元形状計測法としてVoting法による計測の併用についても検討し,実装を行なった. 平成16年度は,破片データの形状属性の定量化,接合処理の効率化,接合結果の立体表示などについて検討した.形状属性として表面積と体積の自動計測を実装した.接合処理については,破片の破断面輪郭部だけを抽出し,二つの破片の接合位置・姿勢を推定する.その際,口縁部や底部といった破片に含まれる形状特徴を利用することで,効率よくマッチングを行う方法を検討し,実装した.また,裸眼立体視が可能な3D液晶ディスプレイを用いて接合結果を立体表示する方法について検討し,実装した.
|