ジオグリッドの土中クリープ変形挙動の推定に関する研究
Project/Area Number |
14750420
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Geotechnical engineering
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Research Institution | Tomakomai National College of Technology |
Principal Investigator |
中村 努 苫小牧工業高等専門学校, 環境都市工学科, 助教授 (80280311)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | ジオグリッド / クリープ / 土中変形挙動 / 設計法 / 相対変位 / 引抜き試験 |
Research Abstract |
昨年度の引抜き試験および土中クリープ試験結果から新たに得られた,試験法に関する諸問題(前壁の剛性,引抜き変位の非一様性)について明らかにするため,今年度についても引抜き試験および土中クリープ試験を実施した.その結果から,引抜き試験装置土槽前壁に生ずるアーチ作用は土槽前壁の構成によって異なることを確認した.この結果は,現在国内で進められている摩擦特性試験方法の確立へ向けて重要な成果であると考えられる. また,本年度はここまで得られた試験結果から得られた成果を基に,現行の補強土構造物の設計法に関する問題点を整理し,ジオグリッドの土中変形挙動を加味した補強土構造物の設計法に関して提案および検討をおこなった.以上の結果から得られた知見をまとめると以下のようになる. 1)対象とする実現場でのジオグリッドの敷設条件を考慮し,土とジオグリッド間に働く摩擦力が最大となるときの両者の相対変位(u_p)を正確に把握することが重要である. 2)安全かつコスト面で優れた補強土構造物の設計を行うためには,土とジオグリッド間の相対変位を考慮した設計法の確立とともに,新たな設計破断強度決定法の確立が必要であることを確認した. 3)対象とする補強土構造物の用途や重要度を考慮して施工中および供用後に許される変形量を決定し,土とジオグリッド間の相対変位を設計に加味する必要がある. また,本年度は以上の結果のとりまとめを行い,地盤工学会北海道支部第44回技術報告会,Asian Regional Conference on Geosynthetics (Geo Asia 2004)への執筆を行った.
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)