粘弾塑性を考慮した鉄筋コンクリートシェルの耐力に関する研究
Project/Area Number |
14750476
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Building structures/materials
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Research Institution | Matsue National College of Technology |
Principal Investigator |
大屋 誠 松江工業高等専門学校, 環境・建設工学科, 講師 (60280442)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2003: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 鉄筋コンクリート / 格子モデル / 構成則 / 有限要素法 / 粘弾塑性 / 繰り返し荷重 / 鉄筋クリート |
Research Abstract |
本研究では、鉄筋コンクリート構造物の劣化や耐震性能を評価するために、繰り返し荷重下におけるコンクリートの非線形挙動を精度よく追跡するための新しいコンクリート構成則(放射環状形格子モデル)の開発とその構成則を組み込んだ時刻暦応答解析プログラムおよび粘弾塑性解析プログラムの開発を行っている。 本年度は、クリープ実験から得られたデータを利用し、現在開発中のコンクリート構成則を用いて解析を実施した。その結果、養生期間を十分取った試験体については、3要素Kelvinモデルを用いた格子モデルによる解析である程度クリープ特性を追跡することが可能であることが分かった。しかしながら、養生期間が短い場合、3要素Kelvinモデルでは、クリープ挙動を追跡することができず、養生期間によって粘性モデルの採用の仕方を検討しなければならないことが分かった。 次に、本研究で開発したプログラムを鉄筋コンクリートクーリングタワーに適用し、風荷重による静定載荷時と地震荷重を想定した繰り返し載荷時における提案する弾塑性解析手法の妥当性の検討を行った。また、本プログラムの鉄筋コンクリートクーリングタワーの耐力推定への適用可能性についても併せて検討を行った。検討の結果、本手法は、静的載荷時でも繰り返し載荷時でも鉄筋コンクリートクーリングタワーの耐力推定をかなりの精度で行えることが確認できた。 本研究では、シェル構造部のみを対象に解析を実施したが、実際の鉄筋コンクリートクーリングタワーの脚部はトラス構造である。今後は、より現実に近い解析モデルにより鉄筋コンクリートシェル構造物の耐力推定が行えるようにプログラムを改良し、更に研究を進めたい。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)