Project/Area Number |
14750491
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Architectural environment/equipment
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
宗方 淳 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (80323517)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | VR空間 / 明るさ感 / リビングルーム / 被験者実感 / PVRS / ME法 / モデルハウス / 空間評価 / 提示方法による差 / VR技術 / 被験者実験 / テキストマイニング |
Research Abstract |
住宅を選択する際に消費者が住宅に求める性能の上位に挙げられる指標としては日当たりの良さや空間全体の明るさ感等、光環境に関するものが多い。昨今のVR技術においては使用するプロジェクターの性能も年々改善されてきているが、実空間で日常得られる光環境をVR技術によって提示される光環境はその光量において大きな差があるのが現状である。一方、主観的に感じられる「明るさ感」は絶対的な光量だけでなく、輝度分布や順応レベル等にも影響される指標であるため、空間の提示の手続きの工夫によって、実空間で感じる明るさ感をVR空間における評価から予測する可能性も考えられる。そこで、実空間における明るさ感が、その空間を再現したVR空間に対する明るさ感と如何なる対応関係にあるかを探るため被験者実験を実施した。実空間は約4m四方のリビングを模した実験室であり、全般照明を3条件設定した。更にこの空間を元にしたCG画像を広視野角のVR提示装置(PVRS)で提示し、それぞれを20代の学生10名に経験させてME法により明るさ感を評定させた。明るさ感評定においては実験前の順応条件を3条件設定しており、その中の中間の条件を基準としている。実空間の光環境は最大と最小の差が鉛直面照度にして100倍程度となったが、VRでは10倍強程度に圧縮された。主観評価の結果を見ると、実空間における評価同様にVR空間においても条件間の差は明確に知覚されているが、その傾きは実空間よりは小さくなった。また、順応輝度の影響は実空間の場合より、VR空間の方が大きくなったが、照明条件が明るいときには順応輝度の影響が小さくなる傾向も見られた。これらの結果より順応空間と評定空間の鉛直面照度及び、実空間かVR空間かという3つの独立変数に基づいて実空間とVR空間を統合した明るさ感評価予測式を作成した。
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