道路交通からの発生熱量のモデル化と都市のヒートアイランドへの影響評価
Project/Area Number |
14750498
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Architectural environment/equipment
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Research Institution | Niigata Institute of Technology |
Principal Investigator |
飯野 秋成 新潟工科大学, 工学部, 教授 (80272706)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 乗用車 / 表面温度 / 発生熱量 / 道路交通 / ヒートアイランド / 熱画像 / 赤外線放射カメラ / 放射率 / 自動車 |
Research Abstract |
昨年度は、車両の表面温度を求める方法として赤外線計測手法に着目し、赤外線放射カメラで収録した熱画像に映りこんだ反射成分を除去して車両の表面温度と放射率を推定する方法を提案した。しかし、提案した手法を市街地の道路の観測に適用する上では、車両の熱画像収録までの走行履歴をある程度把握しておくことが必要となる。本年度は、停車中の車両の表面温度と気象条件の関係と走行時の短時間停車による車両の表面温度の変動を把握することを目的とし、以下のような成果を得た。 まず、停車時の車両の表面温度分布を把握するため、停車している乗用車の各部位の表面温度を計測した。エンジン周辺のボンネットでは、エンジンからの発生熱で60℃とほぼ一定であったが、他の部位の車両の表面温度は日射量の変化と共に車両の表面温度が変化し、車両の表面温度は水平面全天日射量と気温の日変化に対してほぼ線形関係であることを示した。 次に、信号による乗用車の停車時と発車時を想定して走行中の乗用車の表面温度の変動を把握するため、10分走行、2分停止、5分走行の1サイクルを時速10kmから10kmごとに40kmまで走行し、走行中の乗用車の表面温度の変動を速度別でみた。停止後の車両の表面温度は上昇するが、各部位とも発車後約2分間で停止前の表面温度に近い温度になり、その後は表面温度に一定になることを示した。また、日射量が一定である条件下では、速度が速くなるほど走行状態の車両の表面温度は外気温に近い値になり、時速40kmのとき、乗用車の表面温度と外気温の差はボンネットでは7℃以内、他の部位では2℃以内になることを示した。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)