景域要素と居住者の生活活動の対応から景域計画を立案する原風景ヒアリング法の開発
Project/Area Number |
14750507
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Town planning/Architectural planning
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
神吉 紀世子 和歌山大学, システム工学部, 助教授 (70243061)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 文化的景観 / 農村計画 / 景観 / ヒアリング / 口述 / データベース / インターネット / 環境アセスメント |
Research Abstract |
14年度に行った、和歌山県田辺市上秋津、中辺路町近露、本宮町伏拝、大阪府貝塚市近木川流域についての口述および地形図・航空写真などによる景域要素判読に基づいて、本年度は、「計画」化する作業についての理論化を中心に研究を進めた。「計画」の考え方を、従来のような静的なものではなく、新しい情報を追加しながら地域住民や関係者が随時判断していくことを想定した動的なシステムとして考え、14年度中に試作していた景域要素インベントリーシステムとしての「Landscape Use」データベースを基盤としてどのように運用するかという視点から理論化を図った。なお、理論化にあたっては、旧来から景域計画について研究交流しているドイツ・アーヘン工科大学のクラウゼ教授とも議論するほか、ドイツの数箇所の事例調査も行った。 これらを踏まえた「計画」システムの構築として、昨年度最もはやく作業が進んだ上秋津地区について、試作していた「Landscape Use」データベースを仮稼動し(現在大学サーバにおいており、その管理運営の規則上、完全公開ではなく、上秋津地区の地域づくり組織と和大間で閲覧可能な状態である。)、上秋津地区の地域づくり組織と共同して、仮稼動したシステムの評価をしてもらいながらその改善を図り、本格稼動すなわち、「計画」の運用開始の準備をほぼ終了した。地域主体で運用するためにサーバを変更するなどの手続きが残るだけで理論化はほぼ完了した。 近露、伏拝、近木川流域については成果を冊子体にしておりデータベース化はこれからである。 なお、アジア地域への応用性をインドネシアにおいて予定していたが、研究交流先(ガジャマダ大学)において15年初頭に世界遺産ボロブドゥール周辺の景観保全問題が急浮上したので、対象地をボロブドゥール地域に変更し、現在までに資料の収集分析は終了し、インベントリーシステムの応用の準備に着手している。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)