コチョウランにおける葉身周縁組織からのプロトコーム状球体の形成
Project/Area Number |
14760018
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
園芸・造園学
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
札埜 高志 京都大学, 農学研究科, 助手 (40314249)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | コチョウラン / 組織培養 / 包埋処理 / 葉身周縁組織 / プロトコーム状球体 |
Research Abstract |
コチョウランの葉身周縁組織から直接プロトコーム状球体(以下PLBとする)を得るために以下の実験を行った.実験材料として,2,3輪が開花している花茎および培養中の幼苗を供試した.花茎腋芽および幼苗から誘導したシュートの葉身を固型培地で包埋し,その葉身周縁組織から直接的にPLBを形成させることを試みた.培地組成はBAを添加したハイポネックス培地とした. 花茎腋芽および幼苗から誘導したシュートを固型培地に安定して包埋することが可能となった.シュートの葉身を固型培地で包埋すると,そのシュートの生育が著しく促進された.幼苗から誘導したシュートを固型培地で包埋することによって,その葉身周縁組織からPLBが形成することを確認した.ただし,その形成率はきわめて低く,今後も培養条件の改良が必要であると思われた.一方,花茎腋芽から誘導したシュートの葉身周縁組織からはPLBが形成されなかった.幼苗から誘導したシュートの葉身周縁組織に形成したPLBを育成し,温室で鉢上げ・栽培したところ,通常の方法で得られたPLBと差異のない生育様相を示した.なお,今後は開花するまで株を栽培し,花弁の変異率などを調査する予定である. 本実験では,PLBの形成率は高くならなかったが,固型培地で包埋したシュートの生育はきわめて旺盛になることを見出した.培養植物を固型培地で包埋する培養方法は,その培養植物の増殖だけではなく生育促進としても利用価値があるのではないかと思われた.
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)