Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Research Abstract |
本研究は,食料市場全体の伸び悩みをよそに急成長を遂げている「中食」需要の展開に特に着目し,わが国におけるライフスタイルの変化と食料需要の構造変化の関係を「内食」,「中食」,「外食」という消費形態の視点から実証的に把握した. 時系列および横断面データに独創的なモデルを適用して詳細な計量経済分析を行うことにより,分析方法の学術的発展に貢献した.既存研究における時系列データを使用した方法を独創的かつ大規模な新モデルにより拡張・精緻化するとともに,横断面の個票データを用いて詳細な裏付けを行い,より信頼性の高い実証結果を得た.本研究で提示した新モデルは,パラメータの簡単な仮説検定によって,最適なエンゲル曲線の関数形を特定することができる.また,フレキシブルなエンゲル曲線に基づいていながら,その関数形は比較的シンプルなので,計量モデルとしての扱いが簡便である. 実証的な知見として,1970年代後半から1980年代後半にかけて徐々に進行するような構造変化の存在が示唆された.構造変化の結果,「内食」の代替財としてのウェイトが「外食」から「中食」にシフトしたこと,すなわち,「食の外部化」の依存先として,「中食」の重要性が相対的に高まったことが明らかとなった. 本研究の成果はAmerican Journal of Agricultural Economics (2004年,2005年)およびSouthern Economic Journal (2005年)といった国際的トップジャーナルに掲載された.
|