Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
神経疾患発症の栄養学的観点からみた予防的医療システムの構築を目的とし,鳥取県大山町の一般住民を対象として,認知機能を調査し,詳細な食事調査と種々の血液成分の測定(脂質,脂肪酸分画,ホモシステイン,ビタミン各種等)により,認知機能と食生活に関連した栄養に関する血液成分との比較検討を行った.大山町住民631名(男197名,女434名,平均年齢68.8歳)を対象として,町内で行われた健康相談(月1回),体操教室,痴呆予防教室,在宅訪問診査(月2〜3回),住民一般検診などの機会において文書にて同意を得た後,神経内科専門医により一般理学的,神経学的診察を行うともにMini-mental State Examination (MMSE)を行った.MMSEを得点別(30-29,28-27,26-25,24-4)の4群に分け,血中ビタミン値および総ホモシステインとの比較においてはビタミンCにおいて24-4群が各群と比較し低値を,総ホモシステインにおいては高値を示した.MMSEと簡易global depression scale (GDS)には負の相関関係が認められた.また,大山町在住の住民146名(男49名,女97名,平均年齢68.2歳)を対象とし,Mini-mental State Examination (MMSE)による認知機能スクリーニング検査と血中ビタミン濃度を含む各種血液検査を行い,2年後にMMSE検査を再度行い,認知機能の変化を3群に分け,各血液成分との関連性を検討した.結果,各血液成分と認知機能の変化には明らかな関連性は認められなかった.高齢者の認知機能と血清ビタミンCおよび血清総ホモシステイン濃度との関連性が横断的な住民研究では示唆されたが,縦断的研究では明らかな関連性は認められず,今後,より長期的な追跡調査が必要であると考えられた.
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