Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2003: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Research Abstract |
本研究は,パーキンソン病患者に対する深部脳刺激療法をより簡便かつ低侵襲的に行うべく,進歩の著しい経血管内手術手技を同治療法に応用することを目的とした.平成14年度から15年度の2ヵ年計画で(1)パーキンソン病のモデル動物を作製し、(2)脳深部へ経静脈的に微小電極を挿入・通電することにより、パーキンソン病症状の改善を確認する予定である。初年度にあたる平成14年度にモデル動物作製を行い,第2年度となる平成15年度は実際の刺激実験を行った. 平成14年度にパーキンソン病モデル動物の作成を行い,一定以上の率でドーパミン作動性黒質線条体投射路の不完全破壊モデル動物(SDラット)を作成しうることを確認した上で,以下の実験を行った.第1段階として術後7日目の同マウスに対し,Stereotaxicに挿入した深部電極の高頻度(60Hz以上)定電圧通電(〜2.0mV)を行った.ユニークメディカル(株)に依頼して作成した同軸双極白金電極を線条体中央に留置し,アイソレーター経由で脳内への通電を行った.通電中と非通電中における腹腔内投与アポモルヒネおよびアンフェタミンへに対する反応をVTRに記録した.通電条件を変更しつつ,通電にともなう行動の変化をPC上のScion ImageVer2.01にて定量的に評価し,最適条件を求めた. しかし,通電による回転運動への影響には時として決まった再現性がなく,実験上,手技的な問題が介在すると思われた.トラブルシューティングに努めたが,実験結果を公表するに至らなかった.近日中にデータをまとめ,学会発表の予定である. また,関連した研究として,MRIを用いたヒトのパーキンソニズムの病態に関する英論文2編がそれぞれJNNP誌に採択され,平成15年度中に刊行された.また,海外での発表を含め,学会・研究会にて発表した.
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