タイラーウイルスにおける持続感染および脱髄発症メカニズムの解明
Project/Area Number |
14770299
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neurology
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
姫田 敏樹 金沢医科大学, 医学部, 助手 (80340008)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | タイラーウイルス / L^*蛋白 / マクロファージ / ウイルス増殖 / 持続感染 / アポトーシス / ミクログリア |
Research Abstract |
タイラーウイルスの慢性亜群DA株による持続感染・脱髄には、DA株でのみ産生されるL^*蛋白が重要であり、またウイルスの主たるリザーバーはマクロファージであると考えられている。我々はこれまでにDA株のL^*蛋白開始コドンをACGに変異させたL^*蛋白非産生ウイルス(DAL^*-1)を作製し、脳内のレジデントマクロファージと考えられているミクログリアにおいても、このウイルスが増殖しないことを明らかにした(Neuroscience letters 327(2002)41-44)。 そこで本研究では、L^*蛋白の機能を調べるためにレンチウイルス発現系を用いて、L^*蛋白とN末端に3×FLAGを融合させたL^*蛋白をそれぞれ定常的に発現するマクロファージ細胞株(L^*/J774,3xFLAGL^*/J774)を樹立し、その機能解析に用いた。単離した各細胞におけるL^*蛋白の発現は、Western blottingにより確認した。これらの細胞におけるDAL^*-1の増殖について解析した結果、純粋なL^*蛋白を発現する細胞でのみ、感染後12時間にピークを示す増殖が認められ、マクロファージ内増殖に対するL^*蛋白の重要性と、その機能発現に対するN末端領域の重要性が示唆された。さらに、L^*蛋白の詳細な機能を明らかにするために、アポトーシスへの関与の可能性が報告されているP388D1細胞を用いて、同様にL^*蛋白を発現させ(L^*/P388D1)、L^*蛋白のアポトーシスに対する影響を解析した。その結果、L^*蛋白はウイルス感染により誘導されるアポトーシスを抑制していることが、DNA断片化解析およびcaspase-3活性測定により証明された。 以上のことから、タイラーウイルスDA株はL^*蛋白を産生し、宿主細胞に誘導されるアポトーシスを抑制することによって、ウイルスゲノムを維持し持続感染へと移行していると考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)