小児がん患児における安全でQOLを向上させる骨髄穿刺・腰椎穿刺法の開発
Project/Area Number |
14770356
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
渡邉 千英子 国立大学法人浜松医科大学, 医学部附属病院, 助手 (50334967)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2003: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2002: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 小児がん / 骨髄穿刺 / 腰椎穿刺 / 疼痛 / QOL / 鎮静 / 痛み / 小児白血病 |
Research Abstract |
基礎研究として、以下の点につき文献的に検討し、臨床上の観察を行った。 1)小児の痛みの程度を評価する方法として有用なスケール、乳幼児でも使える指標があるか。 2)鎮痛のために用いられる局所麻酔および静脈麻酔薬の作用、副作用、投与量について。 3)静脈麻酔による鎮静を行う上での安全性を確保するために、必要な物品・薬剤・環境整備。 その後、骨髄穿刺・腰椎穿刺時に硫酸アトロピン・ミダゾラム・ケタミンによる鎮静を56例に行い、十分な安全性を確認した。 また、鎮静を受けた患児と受けなかった患児において、苦痛に差があるかを検討した。その結果、腰椎穿刺では鎮静を受けた児の方が苦痛が軽いこと、十分な説明がされていれば不安が軽減して苦痛も少なくなることが判明した。 そこで、年長児に対して評価の難しい幼児の痛みについて明らかにするために、激しい癌性疼痛を呈した3歳男児について考察し、十分な鎮痛剤に加えて児が安心できる環境を作ることが疼痛軽減に重要であること、非言語的コミュニケーションがQOL向上のために重要なことを明らかにした。 さらに、チャイルドライフ・スペシャリストの協力を仰いで、患児の不安を和らげるための事前の説明、恐怖心を和らげる処置室の環境整備などを行った。その結果、入院時は検査に強い苦痛を訴えていた患児が、その後恐怖心が軽減して検査時の苦痛が緩和される臨床例が観察された。 また関連して、急性リンパ性白血病で非血縁者骨髄移植後に再発したが外来治療にて長期寛解を得ている女児例を第46回日本小児血液学会に発表した。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)