Project/Area Number |
14770410
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
松浦 浩徳 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (60284105)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2003: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2002: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 血管肉腫 / シクロオキシゲナーゼ / VEGF |
Research Abstract |
血管肉腫は高齢者の頭部の皮膚に好発する悪性度の高い腫瘍である。外科的に摘出が可能な場合でも術後に再発・転移をきたすことが多く、最終的に死に至る経過をとる。このため病態の解析と有効な治療法の開発が望まれている。プロスタグランジンの産生を制御する酵素、cyclooxygenase (COX)を過剰に発現させた臍帯血管内皮細胞が血管肉腫に類似した腫瘍を形成したとの報告、COXが発現を誘導すると考えられているvascular endothelial growth factor (VEGF)が血管肉腫の病変部で発現されるという報告や多くの皮膚腫瘍においてCOX発現の亢進が認められることなどからH14年度は血管肉腫におけるCOX、VEGFの発現を免疫組織化学染色により検討を加えた。結果としてすべての症例で血管肉腫の病変部にVEGFの発現を認め、COX-1、COX-2の発現に関しては、COX-1の有意の発現は認められなかったが、COX-2の発現は一部で認められた。また、今年度は、血管肉腫のin vivoにおける病態をあきらかにするため、我々は対照として正常組織および培養した皮膚微小血管内皮細胞における、COX-1、COX-2の発現を免疫組織化学染色により検討を加えた。結果としていずれもCOX-1は軽度発現しCOX-2は有意の発現は認められなかった.このことは、血管肉腫において、COXの発現がその病態に関与していることを示唆している。
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