Project/Area Number |
14770487
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Psychiatric science
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
尾森 伸行 旭川医大, 医学部, 助手 (20322894)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2003: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2002: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | 中脳水道周囲灰白質 / 脳幹 / キンドリング / ラット / てんかん |
Research Abstract |
[目的]けいれんの発現における脳幹の役割を解明する目的で、背側中脳水道周囲灰白質dorsal midbrain periaqueductal gray (DPAG)に反復電気刺激を与え、発作症状および脳波を観察した。 [方法]実験には正常無処置で2-3か月齢のSD系雄性ラット6匹を用た。麻酔下において、直径200μのステンレスティール線2本をより合わせた双極深部電極をDPAGに刺入し、また、右側感覚運動野と小脳皮質に相当する頭蓋骨にネジ電極を装着した。DPAGへの電気刺激(50μA、60Hzの2相性矩形波、1秒間)は、generalized tonic-clonic convulsions (GTCS)を誘発する刺激強度で1日1回行った。発作閾値は、刺激強度を50μAから50μAずつ上げて1日ごとに刺激する方法によって決定した。 [結果](1)runningを誘発する刺激強度は50-350μA(平均150.0μA)であった。(2)GTCSを誘発する刺激強度は250-500μA(平均330.0μA)であった。GTCSはgeneralized tonic convulsionに引き続く前後肢のalternating clonic convulsionが出現するものと(n=2/6)、後肢の強い伸展を伴う重篤なGTCS (maximal GTCS)を呈するもの(n=3/6)に分けられた。500μAまで刺激強度を上げてGTCSが出現しないもの(n=1/6)は反復電気刺激を終了した。反復電気刺激を行ったラット(n=5)は刺激回数(5-25回)が多くなるにつれてDPAGにおける後発射の振幅が増大し、かつ、感覚運動野からも後発射が出現するようになった。以上の結果から、DPAGは全般発作の出現に重要な役割を果たしており、かつ、DPAGにキンドリングが形成されることが明らかになった。
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