不安調節機構におけるニューロステロイド及び不安関連神経ペプチドの役割の解析
Project/Area Number |
14770519
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Psychiatric science
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
眞野 あすか (小田切 あすか) 日本医科大学, 医学部, 助手 (50343588)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | urocortin2 / ストレス調節 / 視床下部 / 下垂体 / Urocortin 2 / 副腎 / Urocortin II / Urocortin III / 免疫組織化学 / 室傍核 |
Research Abstract |
Urocortin(Ucn)2は近年発見されたcorticotropin-releasing factor2型受容体の内因性のリガンドである。昨年度の研究結果から視床下部室傍核及び視索上核のUcn2陽性細胞は水代謝やストレス応答に関与している可能が推測され、末梢組織ではUcn2は下垂体中葉においてPOMC含有細胞に共存していることを明らかにした。視床下部室傍核に存在するホルモンの多くは正中隆起を経由して下垂体に分泌されることが知られているが、Ucn2の正中隆起での存在の有無、下垂体への分泌の可能性については明らかではない。本年度は中枢神経経及び末梢組織でのUcn2の発現調節機序を明らかにすることを目的とし、Ucn2の正中隆起での存在について免疫組織学的検討を行った。自由飲水または24、48時間絶水後のラットの脳を4%パラフォルムアルデヒドにて灌流固定し、我々が作製した抗Ucn2抗体を用いてABC法により免疫染色を行い、正中隆起における陽性線維密度を定量した。自由飲水群において正中隆起外層にUcn2陽性j線維の集積が認められ、48時間絶水により正中隆起外層のUcn2陽性線維密度は自由飲水群と比較して約2倍に増大した。昨年度の研究結果により絶水により視床下部室傍核のUcn2様免疫活性が増加すること力朝らかとなっている。さらに本年度の研究により下垂体中葉に加え、下垂体前葉においてもUcn2様免疫活性を持つ細胞が存在した。以上の研究結果からUcn2は視床下部室傍核から正中隆起外層を介して下垂体前葉に分泌されている可能性が考えられた。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)