Tリンパ球の分化に関与する新たな細胞内シグナル伝達経路の解析
Project/Area Number |
14770527
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hematology
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
辻野 志穂 東大, 医学部附属病院, 助手 (50251236)
|
Project Period (FY) |
2002 – 2004
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
|
Budget Amount *help |
¥4,800,000 (Direct Cost: ¥4,800,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
|
Keywords | common cytokine receptorγ(γc) / Jak3 / IL-2受容体 / interleukin-2 receptor / γc chain / lymphocyte / T cells |
Research Abstract |
Common cytokine receptorγ鎖(γc)は、リンパ球の発生と分化に重要な役割を担っている。特に、γc鎖の細胞内領域のC末端48アミノ酸は、Jak3との会合及びその活性化に必須の役割を果たしている。申請者らはこれまでに、in vivo実験系でγc鎖の膜近傍領域を介したJak3非依存性経路の存在を示唆していた。また、発生工学的手法によりγc鎖欠損マウスでは障害されているTリンパ球の分化が、C末端48アミノ酸を欠失したγc鎖変異体のトランスジーンを発現させることによって回復することを示唆していた。γc鎖の膜近傍領域を介したJak3非依存性経路の分子生物学的機序はいまだ不明であり、この経路に関わるシグナル伝達分子を同定することが今後の課題である。 申請者らは、このJak3非依存性経路に関与する蛋白を同定するために、EBV-trapsformed human B cell由来cDNAライブラリーをYeast two-hybrid systemによってスクリーニングし、ヒトIL-2Rγc鎖膜近傍領域と相互作用する蛋白をコードする複数の遺伝子断片を単離した。単離した遺伝子断片をCOS細胞に導入し発現させて、ヒトIL-2Rγc鎖膜近傍領域との結合を確認しようと試みたが、結合性は再現されなかった。また、COS細胞を用いてヒトIL-2Rγc鎖膜近傍領域と、チロシンキナーゼLck等、既知のシグナル伝達分子との結合も検討したが、この領域と結合する分子を同定できておらず、実験系の変更を検討中である。
|
Report
(2 results)
Research Products
(2 results)