間葉系幹細胞による造血器腫瘍発症機序の解明と治療法の開発
Project/Area Number |
14770536
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hematology
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
金城 謙太郎 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90317115)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,900,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 幹細胞 / 間葉系幹細胞 / 造血器腫瘍 |
Research Abstract |
ヒト及び、マウス骨髄中に存在する造血幹細胞と間葉系幹細胞の関係に着目した。マウス骨髄中の表面抗原マーカーLineage(CD3,B220,Mac-1,Ter119 Gr-1)陰性、C-Kit陽性、Sca-1陽性分画に、なおかつ、Hoechst 33342dyeの汲み出しに優れたTip Side Population細胞(KSL Tip Sp cells)に造血幹細胞が存在することを骨髄移植モデルで証明した。一つのKSL Tip Sp cellから約95%の確率で移植後3ヶ月以上にわたって造血再構築を確認した。従来の幹細胞純化の報告よりも優れた結果と考える。また、造血幹細胞が間葉系幹細胞へ分化する可能性につき検討した。一つのKSL Tip Sp cellをマウスへ移植後、3ヶ月後に細胞培養を行い、CD45陰性単核球付着細胞(非血球細胞、非細胞融合細胞)をカウントしたところ、全骨髄細胞を移植したコントロールに比較し、著しく頻度が低下していた。また、それらの細胞を脂肪細胞、骨細胞へ分化誘導させるも、分化する細胞を認めなかった。すなわち、一つの造血幹細胞は間葉系幹細胞への分化能を保持しないことが考えられた。これらの結果をふまえ、直接間葉系幹細胞を純化する必要があると考えた。現在、マウス、ヒト骨髄より、各種表面抗原を用い、間葉系幹細胞をプロスペクティブに同定する試みを行っている。骨髄より、フローサイトメトリーを用いて付着細胞分画を取り、脂肪細胞、骨細胞へ分化させることにより、間葉系幹細胞を約10倍の純度に濃縮することが可能であることを見いだした。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)