可溶性IL-12受容体を用いた半月体形成糸球体腎炎に対する遺伝子治療の検討
Project/Area Number |
14770566
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Kidney internal medicine
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
深水 圭 久留米大学, 医学部, 助手 (80309781)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 半月体系成腎炎 / IL-12 / 可溶性受容体 / electroporation / Th1 / Th2バランス / 半月体形成腎炎 |
Research Abstract |
半月体形成腎炎(CreGN)は、「臨床的には急速進行性糸球体腎炎を示し、種々の治療法を用いても急速に末期腎不全に至る予後不良の疾患群である。CreGNは細胞性免疫反応の結果生じる腎糸球体特有の活動性病変で、糸球体係蹄壁(GBM)の破綻と糸球体の壊死性変化、これに伴う高度の炎症細胞浸潤を主体とする。半月体形成の過程にT細胞による細胞性免疫、Th1/Th2バランスの異常が指摘されている。抗GBM腎炎モデルではIL-12投与で半月体形成が増悪する。また、IL-12やINF-γのノックアウトマウスに同腎炎を惹起しても半月体形成が誘導されない。よって半月体形成過程ではTh1優位細胞性免疫が重要で、IL-12はTh1誘導に中心的な役割を果たす。 可溶性受容体はリガントと結合して本来の受容体への結合を阻止する中和物質として働く.これを生体内で過剰発現させて作用を遮断し病変形成の軽減効果を持つ可能性がある。今回、我々は、ラットIL-12の可溶性受容体遺伝子を組み込んだベクターを作製すること、また,抗GBM腎炎モデルラットに遺伝子導入することを検討した.前年度に引き続き、ラット抗GBM腎炎モデルに遺伝子導入を行い、半月体形成の抑制効果とTh1/TL2バランスに対する影響を検討した。 1)遺伝子導入と発現の確認。pCAGGS-IL-12βR-IgGはラット筋肉に注入後、Electroporation法によって筋肉細胞に強制発現させた。発現の確認は計時的に採取した血清に対してIL-12受容体細胞外領域抗体を用いたウェスタンプロット法によって行った。 2)抗GBM腎炎モデルへの遺伝子導入とTh1/Tb2バランスや半月体形成抑制への効果の検討を以下の方法で行った。遺伝子導入を行った群と対照群について、上記の免疫組織学的検索や末梢血におけるTh1/Th2バランスの検討を行い、さらに半月体形成を含む組織学的検討や腎機能検査によって、本法の有効性を総合的に検討した。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)