Project/Area Number |
14770590
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Endocrinology
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
笠木 陽子 日本医科大学, 老人病研究所, 助手 (00343591)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | Corticotropin-releasing factor(CRF) / CRF-R1 / PCR-Select cDNA Subtraction法 / CRFノックアウトマウス / 視床下部 / 小脳 |
Research Abstract |
本研究はCorticotropin-releasing factor(CRF)の未知の作用を明らかにする事を目的に、CRFの1型受容体(CRF-R1)を発現している組織でCRFにより発現が誘導される遺伝子を、CRFノックアウトマウス、PCR-Select cDNA Subtraction法を用いて検索、同定したものである。これにより現在までその発現がCRFにより誘導されることが知られていなかった遺伝子が同定され、CRFの新たな役割を明らかにしうるものと考えられる。 CRFノックアウトマウス(KO)は当教室にて継代したものを用い、C57BL系マウス(野生株)(WT)をコントロールとし、両者に対し副腎摘除をしたうえで実験に用いた。副腎摘除術後7日目に両者を無麻酔下に断頭屠殺し、小脳及び視床下部を摘出した。断頭時に採血を行い、血中ACTH、コルチコステロン濃度を測定し、副腎摘除が確実に行われていることを確認した。摘出した小脳よりmRNAを抽出し、PCR-Select cDNA Subtraction法を用いてWTで多く叉は選択的に発現しているcDNA群を選択的に増幅し、subtraction cDNAライブラリーを作製した。得られたcDNAをプローブにDifferential Screeningを行い、WTの小脳でKOに比較して発現が増加している25個のクローンを得た。そのうち16個(64%)は既知遺伝子と高い相同性を有しており、いつくかは神経形成、神経細胞死、神経伝達などの神経系の機能に関与している遺伝子であった。さらにNorthern解析及びin situ hybridizationにより各遺伝子の発現量の差の確認を行い、Cyclin I遺伝子の小脳における発現がCRF依存性であることが明かとなり、今後その生理学的意義、発現調節機構につき検討予定である。
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