インスリン作用調節機構が骨リモデリングに及ぼす影響の解析
Project/Area Number |
14770605
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Metabolomics
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
須田 覚 埼玉医大, 医学部, 助手 (30337555)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 糖尿病 / 骨脆弱性 / 骨粗鬆症 / 内臓脂肪 / アカルボース |
Research Abstract |
疫学的研究から糖尿病が骨折の危険因子であることが再認識されつつある。我々は以前GKラットで持続的高血糖が骨脆弱性をもたらすことを報告した。今回の検討では肥満糖尿病モデルラット(OLETF)にインスリン分泌を介さず血糖コントロールが可能なアカルボースを投与し血糖コントロールと骨脆弱性の関連を検討した。4週齢のOLETF(50匹)とLETO(10匹)を12ヶ月間通常飼料で育成し、4ヶ月間アカルボース添加飼料と非添加飼料で飼育した。アカルボース非添加飼料群ではHbA1c値は3.34%であったがアカルボース添加群では2.96%と低下した。またアカルボース添加群では体重が約20%減少した。大腿骨骨破断強度はアカルボース群ではコントロールに比して有意な改善をみた。骨の組織学的検討ではアカルボース投与により類骨が減少し骨の石灰化が進行していた。アカルボース投与は内臓脂肪を減少させ、さらに血中TNF alpha、オステオカルシンも低下し、骨は低代謝回転を示していた。興味深いことに骨形態計測で解析した骨髄腔内脂肪もアカルボース投与群で著明(コントロールの約20%)に減少していた。マイクロCTを用いた3次元骨微細構造の検討ではtrabecular因子の関与は見られず、その他の因子が骨強度に関与していると考えられた。本研究でOLETFラットではアカルボース投与が骨脆弱性をレスキューすることが示された。骨強度の改善が血糖コントロールに伴う骨の質的改善によりもたらされる可能性が考えられさらに検討を行いたい。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)