イヌ膵管組織片の熱可逆性ハイドロゲル内培養による膵内分泌細胞の新生について
Project/Area Number |
14770631
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General surgery
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
磯貝 晶子 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (50318929)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 熱可逆性ハイドロゲル / 膵前駆細胞 / 膵管組織片 |
Research Abstract |
ビーグル系雑犬の膵管のみを摘出し、その組織片(0.5mm^3)を熱可逆性ハイドロゲルポリマー(thermoreversible gelation polymer TGP)を用いて、三次元培養(4〜6週間)ついで二次元培養することにより、大きさ50μ前後の細胞集塊が形成された。この細胞集塊はsomato^+/insul^-/gluca^-で膵ラ島発生過程の一段階前の集団である。しかし、培養を継続しても膵ラ島様細胞集塊には分化誘導されなかった。そこで今年度はこのsomato^+/insul^-/gluca^-の細胞集塊をin vivo(自家移植)にて膵ラ島様細胞集塊に分化・誘導されるかどうかを検討した。 これまでの方法により、膵管組織片より大きさ50μ前後のsomato^+/insul^-/gluca^-/の細胞集塊を形成させた。この細胞集塊500個前後を冷却10%TGP含有RPMI1640に入れ、ゲル化した後、膵管摘出したビーグル系雑犬の大網にpouchを作成し、その中に細胞集塊含有ゲルを自家移植した。自家移植後2週間目に大網を切除し、HE染色し、移植細胞集塊の形態学的変化を観察した。しかし、移植部位には細胞集塊は存在せず、繊維芽細胞、リンパ球を中心とする肉芽形成がみられるのみであった。ゲルは完全に消失していた。腹腔内温度が高い為か、ゲル内の水分が蒸発し、細胞集塊が生存できなかったと推定した。 次いで、同様に細胞集塊含有ゲルを左右いずれかの腎被膜下に自家移植した。移植後2週目に腎摘出後、移植部位のHE染色し、形態学的変化を観察した。大網pouch内移植と同様、細胞集塊は存在せず、ゲルの一部がみられるのみであった。 ゲル移植は不可能であり、細胞集塊のみの門脈内移植、又は脾内移植を検討する。
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)