Project/Area Number |
14770803
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
井上 博夫 信州大学, 医学部・泌尿器科, 助手 (60334893)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2003: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 腹圧性尿失禁 / 注入療法 / 線維芽細胞増殖因子 |
Research Abstract |
昨年と同様であるが、腹圧性尿失禁に対する尿道壁内軟骨細胞移植は、すでに同様の研究をヒトに対して行った報告が発表されたため計画を変更して行った。 昨年の研究では、尿失禁に対する治療として尿道抵抗を高める目的で尿道壁内に線維芽細胞増殖因子(FGF)とヒアルロン酸ナトリウム・カルボキシメチルセルロースを注入し、尿道壁内の間質形成を目指したものだったが思ったような効果が得られなかった。これは注入基剤が適切でないこととFGFの濃度が低かったためと考えた。今年度はそのために基剤をヒアルロン酸ナトリウムのみとし、FGFの濃度を200μgおよび300μgとして昨年と同様に実験を行った。実験は雌のビーグル犬を用い、コントロール群2頭とFGF200μg注入群2頭、FGF300μg注入群2頭に分け検討した。あらかじめ尿道を周囲組織より剥離し虚血状態とした。その3週間後にFGF200μg注入群には基剤をヒアルロン酸ナトリウムとしたFGF200μgを尿道粘膜下に注入、FGF300μg注入群も同様に処理し、コントロール群は基剤のみを注入した。4週間後膀胱・尿道を摘除したのちHE染色標本とし観察した。その結果、ヒアルロン酸ナトリウムは尿道壁内に存在しており、コラーゲンなどと同様に膨隆物質として用いられる可能性が示唆されたが、FGF注入群に関しては間質形成は明らかには認められなかった。今回の実験ではFGFの徐放化についてはアイデアが出ずそのまま使用したことが期待した結果が得られなかった原因と考えられた。
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