Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
前立腺癌のホルモン治療への耐性化はandrogen receptor (AR), estrogen receptor (ER) isozymeα、isozymeβ, progesterone receptor (PR)が関与していると考えられているが,これらレセプターの前立腺癌における機能は不明であり、ホルモン耐性化との関連は解明されていない。われわれは既にendrogen receptor依存性前立腺癌細胞株からホルモン非依存性の株を作製した。またこの親株とわれわれが作製した非依存株との間での遺伝子発現の相違を、DNAマイクロアレイを用いて検討した(未発表)。 平成14年度は以下のことを施行中である. 1)リアルタイム定量的PCR(Lightcycler)法用の測定系の確立 androgen receptor (AR), estrogen receptor (ER) isozymeα、isozymeβ, progesterone receptor (PR)の発現量を各receptorのmRNAの発現量として定量的に測定する.その方法としてrealtime PCR (Lightcycler)を使用する.各細胞に発現しているtotal mRNAをreverse transcriptionにてcDNAにし,このcDNA中の各レセプター遺伝子の特異的な部分をPCR法にて増幅するため,特異的なprimerを各レセプター毎に2つづつ設計,作製した. さらに定量する時により特異性を高めるため,hybridization probe法を使用し、各遺伝子に対する特異的な蛍光標識プローベを設計,作製した.以上のprimer, probeが測定系として機能するために、realtime PCR(Lightcycler)における至適条件の調整が必要である.ホルモン感受性およびホルモン耐性前立腺癌細胞株を使用し,抽出したmRNAを用いてLightcyclerの至適条件を調整し,測定系を確立した. 2)ホルモン耐性前立腺癌細胞株を用いたステロイドレセプターの発現量の検討 親株と、樹立したホルモン耐性前立腺癌細胞株に各種ステロイドホルモンを加えて、対象とするホルモンレセプターの遺伝子発現量の変化を,上記のリアルタイム定量的PCR(Lightcycler)法により定量を施行中である.
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