反回神経麻痺による喉頭の機能低下の予防に関する基礎的研究
Project/Area Number |
14770902
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
|
Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
山形 和彦 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (00311829)
|
Project Period (FY) |
2002 – 2003
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
|
Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
|
Keywords | 喉頭 / 内喉頭筋 / 神経栄養因子 / 反回神経麻痺 / 浸透圧ポンプ / 咽頭 / 内咽頭筋 |
Research Abstract |
本年度の研究実施計画は「走査型電子顕微鏡による神経筋接合部の観察」であった。 昨年度、モデル動物を確立し、安定した結果を得られるようになった。神経栄養因子投与群(以下、治療群)と燐酸緩衝液投与群(以下、対照群)を比較し、筋断面積および筋線維断面積の検討で有意差を認めた。すなわち治療群において、筋の萎縮が抑制されたことが明らかになった。この機序として、神経断端に対する影響と節への直接的な影響が考えられるが、今回はこの点については明らかにできなかった。 また、当初の研究実施計画には記載していなかったが、声帯運動を録画しコンピューターで可動範囲の検討を行ったところ、やはり2群間に有意差がみられた。しかも、治療群においては処置後12週目の観察で、声帯運動に左右差を認めない例が多かった。すなわち神経過誤支配による奇異性運動を認めなかったといえる。このことより、治療群では神経・筋再支配が処置後早期に回復したことが推察される。 走査型電子顕微鏡による神経筋接合部の観察は、現在準備中であり今回の報告書に結果を記載することはできなかった。今後、神経筋接合部の構造を2群間で比較検討したいと考えている。
|
Report
(2 results)
Research Products
(3 results)