シスプラチン投与による内耳障害と遺伝性難聴遺伝子の因果関係に関する研究
Project/Area Number |
14770937
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
永谷 群司 産業医大, 医学部, 助手 (80343713)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | シスプラチン / 難聴 / 遺伝子 / 抗癌剤 |
Research Abstract |
これまで、抗癌剤シスプラチンの薬物効果、耐性獲得機序、副作用という様々な視点より研究を行ってきた。先に、頭頚部癌細胞のシスプラチンに対する獲得機序に関する研究から、シスプラチン耐性細胞で過剰発現しているHMG1遺伝子をクローニング、同定しその過剰発現にCTF1遺伝子が関与していることを報告した。 今回、そのCTF1遺伝子がp53/p73aとinteractionし、さらにCTF1がp53、p73a各々のターゲット遺伝子の転写活性を制御することを明らかにし、その結果、細胞分裂による細胞の増殖、アポトーシス、DNA修復、シスプラチン耐性獲得における重要な役割への関与が示唆されたことを報告するに至った。(Uramotoら)。 シスプラチンの副作用という点から、シスプラチンにより障害され生じる感音性難聴の遺伝子的研究において、今年度に計画していたのは、マウスのシスプラチン投与法および投与量の決定。さらに、ABR検査等による聴力閾値の正確な客観的評価。次に、聴力障害を生じたマウスからmRNAを抽出し、ターゲット(ヒト遺伝性難聴遺伝子)遺伝子の発現量を比較することであった。実際、研究を行ってみるとマウスへのシスプラチン投与量が定まらず、さらにABR検査による手技および機器上の問題点をクリアされていない状態で、いまだ安定したサンプルの抽出ができていない状況である。このため、現在マウスの選択、投与時期、投与量から見直し試行錯誤しながら、一方ではABR機器の問題点解消を行っている。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)