難治性杣尖病巣に形成されたバイオフィルムの病原性解析と効果的破壊法の確立
Project/Area Number |
14771052
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Conservative dentistry
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
竹中 彰治 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (50313549)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
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Keywords | バイオフィルム / 共焦点レーザー顕微鏡 / 薬剤抵抗性 / 感染根管治療 |
Research Abstract |
1)酸素耐性を調べる口腔嫌気性菌の人工バイオフィルムモデル biofilm形成による酸素耐性を調べる目的で、少量の液体培地が細菌叢に供給されるよう工夫した装置を作製し、Propionibacterium acnes、Peptostreptococcus anaerobiusを嫌気グローブボックス中でTSB培地を供給しながら培養し、細菌ろ過膜上にバイオフィルムを形成させた。バイオフィルA形成後TSB培地をリン酸緩衝液で置き換え、好気条件下で大気への被爆による細菌の生死を蛍光染色し共焦点レーザー顕微鏡を用いて観察、および解析したところ、floating cellの状態に比べ、biofilmを形成することで、遥かに抵抗性を亢進していた。このことは、難治性根尖病巣内のbiofilmに対して、根管の拡大、洗浄、貼薬といった一連の治療が効果的に行われないとbiofilmは破壊されず、治癒が望めないことを示唆している。このためには前年度報告したような根管洗浄法を確実に行うことが必要である。 2)歯の表面へのbiofilm形成抑制のためのホームブリーチング導入の検討 被験者9名に対してホームブリーチング前後で含嗽水を回収し、試料中の嫌気性菌数を計測したところ、ブリーチング実施期間中はPMTC終了後30分経過の細菌数レベルを維持していた。歯垢染色液による歯垢の染め出しと前歯部のプラークスコアの計測では、ブリーチング実施期間中はプラークスコアも低く維持されており、歯間隣接面部へのプラークの付着も少なかった。PMTCによりbiofilmを可及的に除去した後にブリーチング剤を作用させることにより口腔内細菌に対する殺菌作用や歯垢の付着抑制作用があることが示唆された。これらの結果から歯の表面に形成したbiofilmを除去するためにはPMTCが最も有用な治療法であり、このPMTCをより多くの人に受けてもらうために、ホームブリーチングは術前にPMTCが必須であることから、まず歯を白くすることで口腔への健康意識と定期的メンテナンスの動機づけ、また制菌効果が期待できることから、口腔疾患の予防治療の一つとして有効であると考えられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)