Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Research Abstract |
本研究の目的は,骨置換性フォーム状骨補填材を開発することである。昨年度において,β-TCPを主成分とする連続気孔性多孔体のフォーム状骨補填材を作製した.しかしながら,強度において脆弱であったため,改良する必要性があると考えた.そこで,本年度は,(1)連続気孔性多孔体の強度の改善,(2)動物実験を用いたフォーム状骨補填材の有用性の検討を行った. 〔方法〕 (1)β-TCP粉末にテトラトキシシランでシランカップリング剤を用い,粉末にシラン処理をした後,昨年度と同様な方法で1500℃,5時間焼成を行った. (2)ラット脛骨にフィッシャーバーで規格化した骨欠損を形成する。欠損部を骨置換型フォーム状骨補填材で再建した.術後,2週,4週,6週,12週後に骨再建部を周囲組織と一塊に摘出し,脱水,レジン包埋後,薄切切片を調整し,病理組織学的にアパタイトプレフォームの組織親和性,骨再生能等を検討した. 〔結果〕 シランカップリング処理することにより,フォーム状骨補填材の強度は有意に向上した.また,エックス線粉末回折で分析した結果、昨年度作製した試料と粉末の組成に変化はなく,シリカの影響はないと思われる.また,in vitroにおいて吸収性を検討した結果,吸収することが確認できた. 動物実験において,この試料体の有用性を病理組織学に検討した結果,6週頃より試料体の吸収と骨への置換が観察された. 以上から,この試料体は骨補填材として有用であることが示唆された.さらには,この骨補填材の長期的な有用性の検討,骨補填材の近傍におけるオステオポンチンmRNAの局在をin situハイブリダイゼーション法を用いて分子生物学的にも検討を行う予定である.
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