Project/Area Number |
14771213
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
矯正・小児・社会系歯学
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
山本 清 福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (60320339)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2003: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 口腔ケア / 口腔細菌叢 / 咬合圧 / 脳血管障害 / 口腔内細菌叢 / 脳血管障害後遺症 |
Research Abstract |
高齢者人口の増加に伴い、さまざまな疾患を有するいわゆる有病高齢者も増加している。中でも脳血管障害などの中途障害のため,何らかの介護を必要とする要介護者は増加する一方である。脳血管障害後遺症のため、咀嚼・嚥下に問題を生じ、きざみ食やペースト状の食事を摂取している高齢者も多く、あるいは経口からの栄養摂取が不可能な場合も見受けられる。食事を取ることには栄養、嗜好、生体調節機能の三つの機能があり、このうち嗜好は食品が経口摂取されなければ評価できない。 口腔清掃の徹底により、口腔細菌叢、唾液分泌能,唾液緩衝能、咬合圧にいかなる変化を及ぼすかを調査・検討した。また、唾液の分泌については食事形態や服用薬剤が影響するとの報告も見られることから、これらを加味した調査・検討を行った。 被験者の多くは口腔ケア・歯科治療の実施により肉眼的には口腔内環境は改善されていたが、口腔細菌の検出、唾液緩衝能、唾液分泌量および咀嚼力の変化に有意な差は、認められなかった。また、食事形態との関連については、通常の食事形態の被験者のほうが、きざみ・ペースト食・経管栄養の被験者に比べ、唾液分泌量、咬合圧については上昇し、口腔細菌数は減少傾向が認められたが、有意差は認められなかった。また、服用薬剤については、種類・形状が多岐にわたっているため、咬合関係については、調査期間中に歯科治療による咬合関係の変化が見られたため、一定の傾向を把握することはできなかった。 被験者の日常生活自立度や口腔清掃に対する関心の程度により、調査結果に差が生じた可能性が考えられるが、口腔環境を改善するためには、被験者および介護者に対する口腔衛生指導を十分に行う必要がある。また、口腔ケアの指標としては、咬合圧だけではなく、咀嚼面からの検討が必要と思われた。
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