哺乳類における微量D-アミノ酸二次元一斉分析を基盤とする創薬の展開
Project/Area Number |
14771265
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Physical pharmacy
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
濱瀬 健司 九州大学, 大学院・薬学研究院, 助教授 (10284522)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | D-アミノ酸 / 光学分割 / HPLC |
Research Abstract |
1)D-アミノ酸二次元一斉分析システムの構築 本年度は平成14年度に検討した迅速光学分割と逆相ミクロカラムでのアミノ酸粗分画条件を組み合わせ、多種類のD-アミノ酸連続二次元分析を可能とするHPLCシステムを構築した。本システムはピークトラップ部に新たに開発したマルチループシステムを有しており、6本並列に組み込んだ400μLのループ切り替えにより、任意のループに目的とするアミノ酸分画を導入可能である。本システムを用いてDL-Val,-Ile,-Leu,-Phe混合標品を連続分析した結果、いずれのアミノ酸も良好な迅速光学分割が認められた。また、4種の疎水性アミノ酸全ての定量に要する分析時間は60分以内であり、迅速な二次元分析が可能であった。 2)システムの評価 本システムの評価を行った結果、4種の疎水性アミノ酸の検量線はいずれもD体が5-500fmol、L体が50-5000fmo1の範囲で0.999以上の良好な直線性を示した。また、4種全てのD体、L体について定量値の日内、日間変動について検討した結果、日内変動がn=5で1.5-3.0%(RSD)、日間変動が5日間で2.5-8.1%(RSD)であり、本二次元システムが良好な定量性と再現性を有することが示された。 3)ラット及びマウスにおけるD-アミノ酸分析 マウス大脳中の疎水性アミノ酸定量を行った結果、組織湿重量1g当たりddY/DAO+マウスでは1.23nmol、ddY/DAO-マウスでは10.85nmolのD-Leuが認められた。また、両系統とも微量のD-Val及びD-Ileが認められた。なお、マウス大脳試料における添加検量線の傾きはいずれのアミノ酸も標品について得られた傾きと良く一致しており、本システムを用いて生体試料中微量D-アミノ酸の迅速な連続二次元分析が可能であることが示された。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)