光刺激を利用した施設高齢者の意欲を高めるケアに関する研究
Project/Area Number |
14771398
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Clinical nursing
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
増田 元香 筑波大学, 社会医学系, 講師 (60284642)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2003: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 光刺激 / 施設高齢者 / 生活リズム / 意欲 / 昼間活動性 / 光環境 / 睡眠 / 生活環境 / サーカディアンリズム |
Research Abstract |
健康の回復、QOL向上のためには、健康時の生活習慣や生活リズムを把握しそれに近づけながら個別的な生活リズムを確立することが重要であるといわれている。しかし施設で療養する高齢者は、個別の生活リズムというより施設における共同生活リズムによってほぼ決定されるため、従来の生活習慣・リズムを尊重されるには限界がある。また施設内で生活することが多く、生体リズムの同調因子である光刺激を受けにくい環境下で生活している。そこで施設療養中の高齢者の生活環境と生活リズムについて実態を把握し、高齢者の生活に対する意欲、昼間活動性について明らかにすることを目的とした。 研究方法は、施設入所中の高齢者を対象に、(1)入所生活中の生活環境、(2)入所前(健康時)と入所後の生活リズム、(3)生活に対する意欲と昼間活動性について面接調査、行動観察及び照度分析を行った。調査前には、高齢者及び施設責任者に対して研究の目的、方法、結果処理について文面に基づき口頭でも説明し、倫理面に配慮し同意を得られた場合のみ実施した。生活環境では、高齢者の寝室(水平面)、日中過ごすベッド脇の椅子に座った地点と食堂ホールでの座席地点(鉛直面)における照度を測定した。その結果、生活環境における照度は各個人の設定された地点で個人差が非常に大きいことが明らかとなった。照度にはベッドの位置、例えば部屋の方角、窓からの距離・カーテン開閉の有無により、同施誤内で約60倍の差がみられた。これと同様にベッド脇、ホールの椅子の向きによって照度に差がみられた。そのため低照度下にある高齢者であっても高照度が得られる環境を共同空間に保持する必要性がある。健康時と入所後の生活リズムについては、起床時間には差はなかったものの、就寝時間は約2、3時間早まっていた。また意欲、昼間活動性も高い高齢者は一定の自分なりに工夫した生活リズムを持っていた。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)