筋損傷後の筋活動とミオシン重鎖mRNAの発現および筋線維タイプ移行に関する研究
Project/Area Number |
14780011
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
体育学
|
Research Institution | Chukyo Women's Junior College |
Principal Investigator |
西沢 富江 中京女子大学短期大学部, 体育学科, 講師 (30283980)
|
Project Period (FY) |
2002 – 2003
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
|
Budget Amount *help |
¥4,100,000 (Direct Cost: ¥4,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2002: ¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
|
Keywords | 神経筋接合部 / 筋損傷 / ミオシン重鎖mRNA / 筋線維タイプ移行 / 筋活動量 / 筋活動様式 |
Research Abstract |
伸張性収縮を繰り返す激しい運動は、神経・筋の構造や機能特性に影響を及ぼし、筋損傷、神経筋接合部崩壊、脱神経を引き起こす。しかし、脱神経は筋の機能低下を引き起こす一方、支配神経の変換を可能とし、筋線維タイプ移行を引き起こす可能性が考えられる。過去の研究において筋損傷から再生期のトレーニングによって筋活動に適応した筋線維タイプに移行したことから、運動に適応した神経の選択には筋活動が大きく関与し、筋から神経へ選択に関する情報を発している可能性が考えられる。そこで、下り走トレーニング後の一旦活動量が下がり再び自発的に活動性が高まる時期の筋活動様式に適応した筋線維タイプ移行に関して検討を行った。 実験方法は生後10週齢のFischer344系ラットを用いた。下り走トレーニングによって筋損傷をさせた後トレーニングを行った筋と神経接合部の形態変化を観察した。一方、筋線維タイプの分類には組織科学染色による分類とRT-PCR法を用いてミオシン重鎖mRNAのタイプの確認を行った。 下り走後、通常飼育を行った群の神経筋接合部は、構造や形質膜が乱れが観察されたが筋損傷の影響が少なかった。筋線維タイプへの影響も認められなかった。平成14年度に行った薬物実験と比較した場合、神経筋接合部の変化は、下り走による筋損傷は、一部分しか起こっていなかった。下り走後、トレーニングを行った筋では、筋線維タイプの移行が認められた。神経筋接合部の変化は下り走+通常飼育群との差は認められなかったRT-PCR法を用いたミオシン重鎖mRNAのタイプ別発現に関しては個体差が大きく、特定出来なかった。しかし、組織化学染色によるタイプ決定時期よりは、ミオシン重鎖mRNAのタイプ別発現が若干早かった。
|
Report
(2 results)
Research Products
(3 results)