更年期女性に対する健康教育プログラムの試案とその実践-個々人の状態に合わせたヘルスケアプラン作りを目指して-
Project/Area Number |
14780014
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
体育学
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
上田 真寿美 山口大学, 医学部, 講師 (30332810)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2003: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2002: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 更年期症状 / 健康教育 / 運動 / 更年期女性 / 健康情報 / QOL |
Research Abstract |
平成14年度の調査結果を参考に15年度は健康教育プログラムを作成し、それに基づく介入を実施した。本年度(16年度)は介入結果を解析とプログラムの評価を行い、学会発表、論文作成を実施した。 介入の概要は、更年期女性を対象に講義と実習からなる健康教育プログラムを実施し、対象者にはプログラムの開始前・後に(1)年齢(2)体重、身長(3)職業(4)健康状態(既往歴を含む)(5)喫煙、飲酒等の生活習慣(6)出産経験、現在の月経状態(7)運動行動について(8)更年期症状(9)女性特有疾患についての通院や処方歴(10)QOL(日本語版SF-36)(11)健康教育プログラムの評価などの測定を行った。 結果は以下のとおりである。 1.運動行動:本プログラムの全回に出席した者は26名であった。参加者におけるプログラム開始時の運動行動の変容段階は、関心期の者が6名、準備期の者が6名、実行期の者が5名、維持期の者が9名であり、無関心期の者はいなかった。プログラムの終了時には、関心期の6名のうち、3名は開始時と同じ関心期、2名は準備期、1名は実行期に移行した。準備期の6名は5名が開始時と同じ準備期で1名が実行期に移行した。また実行期の5名は4名が開始時と同じ実行期で1名が維持期に移行した。 2.更年期症状:簡略更年期指数(SMI)による更年期症状をプログラム前後で比較したところ、プログラム前は18.3±16.5点、プログラム後は16.8±15.6点であり有意な変化は認められなかった。 3.QOL:プログラム前後で全体的健康感(GH)と活力(VT)に有意(p<0.05)、心の健康(MH)で有意傾向(p<0.10)の変化が認められ、それらの得点はプログラム後で高くなっていた。 4.参加者の評価:講義の難易度はちょうどよいと答えた者が多かった。人数に対して教室が狭かったこともあり、声量、パワーポイントへの問題は聞かれなかった。また、もう少し時間が欲しい、評価票に書いた質問への返答や改善点がすぐに反映されていてよかった、骨密度も測りたかった等の感想もあった。またもう少し運動の時間を増やして欲しい、運動を続ける会を作って欲しい等の意見があった。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)