成長ホルモンを使用した筋力強化がRatの生体に及ぼす影響
Project/Area Number |
14780021
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
体育学
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Research Institution | International Budo University |
Principal Investigator |
立木 幸敏 国際武道大学, 体育学部, 助教授 (20255178)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ドーピング / 成長ホルモン / ラット / ジャンプトレーニング / 組織学的検索 / 病理学的検索 / 内分泌学的検索 / 副作用 |
Research Abstract |
近年オリンピックのドーピングコントロールにおいてヒト成長ホルモン(Human Growth Hormone 以下hGH)の使用が問題になっている。 著者はアンチドーピングの精神のもとに先行研究で構築した実験系を利用し、hGHによるドーピングの副作用を明らかにすることを目的とした。 実験は昨年までの研究からWistar系雄ラットを用い、2週間の予備飼育の後3つの群を作成した。A群として通常使用量の10倍のhGHを投与しジャンプトレーニングをする群、B群として10倍量のhGHのみを投与する群、C群として注射用水を投与するコントロール群とした。飼育用ケージは群ごと、個体ごとに25×13×16cmで飼育し、餌は固形飼料(オリエンタル酵母;MF)を水と共に自由摂取とした。 使用した薬剤はソマトロピン(ジェノトロピン^<【○!R】>;ファルマシア)1週間分を週2回、皮下注射により分割投与を行った。コントロール群(C群)にはhGHの溶解に使用しているものと同じ注射用水(大塚製薬株式会社)を注射し投与期間は8週間とした。 飼育終了後、骨格筋、心臓、肺、肝臓、脾臓、腎臓、副腎、前立腺、精巣を摘出し、その湿重量を測定した。摘出した試料は10%ホルマリンにて固定し、影響が予想される心臓、肝臓、腎臓、副腎、精巣、前立腺、脾臓に対してパラフィン包埋、薄切後、H.E.染色、PAS染色により病理組織学的検索を行った。 屠殺時採取した血液は、血液学的検査、生化学的検査、内分泌学的検査を行った。 本研究の結果によりhGHの生体影響は有意な差が出る成果を得るところに至っていない。ヒトとRatではその動物種によって成長ホルモンが存在し、市販されているのは一般的にヒトのみである。本研究の過程で海外の研究室よりRat Growth Hormoneの供与の申し出があり、今後引き続き詳細な研究を行う予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)