Project/Area Number |
14780058
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
自然地理学
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Research Institution | Hokkaido University (2004) Tokyo Metropolitan University (2002-2003) |
Principal Investigator |
木村 圭司 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (30294276)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | モンゴル / ゾド / 寒雪害 / 気候 / 気候変動 / 遊牧 / 都市気候 / 現地調査 / 気候学 |
Research Abstract |
3年間の本研究では、二度にわたる現地調査を行い、現地の遊牧民の聞き取り調査、県庁での聞き取り調査や資料調査、モンゴル国立気象水文研究所・現地数カ所の気象台での調査を行い、共同研究を開始した。 現地の遊牧民からの聞き取り調査からは、ゾド(寒雪害)時の気象要因に関してだけでなく、ゾド年における家畜(主にヒツジ)の越冬の様子を聞いた。こうして現場のゾドの状況を聞くと、これまで各種報道やインターネットを介して得られた情報では得ることのできない、モンゴル国内の社会的状況の変革を知り、また、国際社会から寄せられる援助物資の状況などを明らかにすることができた。 現地の気象状況に関しては、気象水文研究所からのデータ提供を受け、データ解析を行った結果、モンゴル全土の急激な温暖化を明らかにすることができた。特に温暖化の激しい西部のホブドでは、気象台へ行って現地調査を行った結果、得られたデータは信用できるものであることがわかった。すなわち、顕著な温暖化は都市化によるものではなく、いわゆる地球温暖化の兆候が顕著に現れたものであることがわかった。 気象データ解析を行ったところ、モンゴル全土の急激な温暖化傾向に反して、首都のウランバートルでは、特に冬季にほとんど温暖化が生じていないということもわかった。これは、ウランバートルの急激な都市化に相当する都市気候を反映していないことを示している。気象データの解析の結果、都市化による視程の悪化などが認められた。すなわち、ウランバートルでは都市化により、石炭燃焼の排煙が増加し、冬季の太陽放射が地表に届かなくなったことから気温の上昇が妨げられていることがわかった。 今後、モンゴルの総観規模の気候変動に関する解析を進めていきたいと考えている。
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)