Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Research Abstract |
本研究の目標は,従来その利便性のみが議論されてきた巡回型計算を対象に,分散システムとしての全域チェックポイント取得問題を取り上げ,取得アルゴリズムを示すとともに実システム上での評価実験を通してその有効性を実証的に検証することにある.前年度までに,PDAや情報家電機器等の限定された計算資源しか持たない機器上でも動作し,本課題の実験プラットフォームとして有用な,環境適応型移動オブジェクト・モデルに基づく巡回計算支援ミドルウェアm-P@gentを構築し,その動作プラットフォームの拡充を行うとともに,RgSSをベースとする補償オペレーションに基づく移動プロセスのロールバック機構友び全域チェックポイント取得アルゴリズムを段階的に設計,上記実験プラットフォーム上にプロトタイプを実装,基本データの収集,評価,検討を行ってきた. 本研究計画の最終年度となった平成16年度は,定性的検討及びプロトタイプ上での評価実験より明らかとなった,「移動プロセスを任意個含む」とした場合の基本性能の悪化の改善を研究の主眼とした.具体的には, I.一般への公開を視野に入れ,巡回計算支援ミドルウェアm-P@gentの実装の効率化を行った. II.スケーラビリティの改善を目的とした全域チェックポイント取得アルゴリズムの実装の詳細化の見直しを行い,提案アルゴリズムの完成度を高めた. III.同実験プラットフォーム上に実装されたアルゴリズムを,適当な障害発生条件の下で動作させ,データを収集,理論的な予測値との比較と併せて,実装されたアルゴリズムのさらに詳細な性能を評価した. これら実装経験から,実システムでの性能を統合的に評価するベンチマーク・フレームワークに対する要求要件が明らかとなり,同フレームワークの基礎設計を行うことができた.
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