Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2004: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Research Abstract |
本研究ではWorld Wide Web(WWW)上でのセッショシ管理を実現するための新たな機構の提案を行う.提案する機構によってコンテクストデータの安全性,信頼性を高めたWWWクライアントサーバシステムが構築できるようにする.具体的には,ユーザが不正にコンテクストデータを操作することを防ぎ,また,通信トラブルによるセッション中のデータ消失をも防ぐ.更に,提案するセッション管理機構を応用して,WWWへのアクセス機能の付いた携帯電話から利用するクライアントサーバシステムの応答性を向上させることを試みる.最終的に,より安全で高速なサービスを提供するWWWのための基盤技術の開発を本研究では目指す.本研究では次の2つのサブテーマに分けて開発を進めている. S1:一般のWWW環境下での新しいセッション管理機構の実現 S2:携帯電話から利用できる新しいセッション管理機構の実現 平成16年度は,平成15年度に考案したサブテーマS2の実現機構について,その実装を行い,性能の評価を行った. この機構では携帯電話から利用可能なモジュールをWWWサーバ計算機に実装した.実装に当たっては,利用者の利便性を考慮し,特別にクライアント側でインストール作業を必要としないような工夫を行った.また,クライアントへの応答を高速化するために保持するセッション情報をメモリ上に展開した.その結果,既に提案したセッション管理機構の利点を活かしたまま,WWWクライアント携帯電話からの高速な利用が可能になった.定性的な評価の結果,メモリ上に情報を保存することで非常に高速なアクセスを実現できることを確認した.
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