Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2004: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2003: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
|
Research Abstract |
本研究の目的は,ネットワーク環境において円滑な情報交換が行えるようにするための知識流通モデルを構築することにある.本年度は,研究計画の最終年度になるため,この3年間で行ってきた研究のとりまとめを行う.そのために,下記の2つに焦点を絞って研究を進めた. 1点目は,知識を学習する際の精度の向上である.本年度は,昨年度までに開発を進めてきた学習アルゴリズムに対して,学習精度をさらに向上させることを試みた.これまで開発した学習アルゴリズムに対して,別の学習アプローチを統合した多戦略学習機構を採用することを中心に研究を行った.具体的には,これまで研究を行ってきた形式に基づく情報から知識を学習することに加えて,情報の内容から知識を学習することを組み合わせることを提案し,インターネット上のデータでその効果を検証した.その結果,昨年度まで用いていた単一の戦略を用いた学習手法よりも精度が高く学習ができることを確認した.この研究成果は,国内外の学術会議等で幅広く報告を行った. 2点目は,流通可能な知識形態のモデル化に関する研究である.昨年度までの研究では,情報を階層的に整理しているディレクトリ情報に着目し,カタログとして知識のモデル化を行った.そして,それを自動的に流通させるために,カタログ統合問題として流通可能な知識形態モデルの定式化を行った.本年度は,このモデルを実現させるために実際のプログラムの作成をした.カタログデータはXMLを用いて表現を行い,送られてきたカタログに対して,別のカタログがそこに含まれる知識を追加するような仕組みとした.その結果,提案手法によって実際に知識の交換がなされることを確認した.
|