社会的ジレンマにおける時間・空間構造と、協力ルールの形成・発展メカニズム
Project/Area Number |
14780342
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
社会システム工学
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
秋山 英三 筑波大学, 社会工学系, 講師 (40317300)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 社会的ジレンマ / 協力 / ゲーム理論 / 力学系 / 力学系ゲーム / 進化ゲーム論 / 時空構造 / ルール形成 |
Research Abstract |
本研究の目的は、増減する資源を巡って争うプレーヤーによる社会的ジレンマ状況でのルール形成の可能性、協力可能性の問題を取り扱うことである。そのため、多数のエージェントと資源のダイナミクスを計算機プログラムとして実装し、社会的ジレンマの計算機シミュレーションを行い、形成される協力ルール(時間的・空間的役割分業の慣習)の安定性とその発展の可能性を、系の力学的安定性という観点から分析した。まず、人数の違いと力学法則の違いが系のダイナミクスの影響に与える影響について調べ、社会環境の力学的構造の重要性について検証し、この結果はPhysicaDに掲載された。また、ジレンマゲーム一般のゲームダイナミクスの分類はJAWS 2003 Proceedingsに掲載され、囚人ジレンマ以外のジレンマの進化的現象を一般的に取り扱う方法を提示した。研究の成果については、2002年は、5/29-30統計数理研究所「Workshop on Dynamical Systems in Mathematical Biology」、9/9-11中央大学のThe Sixth International Conference on Complex Systems(CS02)、2003年はSCTPLS 2003 Conference, Boston, MA, August8-10(発表9)、International Workshop on Socio-and Econo-Physics, December 19-20.などで発表している。また、2002,2003とも、統計数理研究所にて、世話人として研究会「動的システムの情報論2、3」を開催した。そして、情報・制御・計算・論理・ゲームなど、認知にかかわる研究者を集め、動的なシステムに内在する新たな情報原理に関する有用な議論を行った。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)