国内航空線におけるハブアンドスポークシステムの構築に関する研究
Project/Area Number |
14780364
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
社会システム工学
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Research Institution | Kyoto University (2003-2004) Kanagawa University (2002) |
Principal Investigator |
相浦 宣徳 京都大学, 工学研究科, 助手 (30333149)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2003: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 国内航空線 / 最適就航スケジュール / 利用者意識 / 最適化技法 |
Research Abstract |
「航空会社の適正利益を確保するための効率的な就航スケジュールの構築」を目的とし,最適就航スケジュール作成シミュレーターを構築した。その際に前年度に課題とした「より現実的な条件(帰着空港条件等々)の追加によるシミュレーション時間の増加」に対し,最適化技法の更なる効率化およびシミュレーションロジック自体の見直しを行った。また,航空会社および商社に対する調査を行ったが,企業秘密の粋に属するデータであるため,得ることができなかった「顧客数データ」および「費用原価データ」に代替するデータの収集・推計を行った推計に使用したデータは,各航空会社が提供しているweb上での予約システムから離発直前の空席状況から搭乗顧客数を逆算した.また,費用原価データは文献調査により一般値を使用した.その結果,本研究で対象とした東京(羽田)・北海道内空港においては新千歳空港を利用した直行便と経由便が混在する,準ハブ・アンド・スポークシステムが,就航ネットワーク全体の乗客率等の全指標値に対し有効であることが明らかとなった.特に,函館・稚内・女満別・釧路・中標津空港への飛行に対し新千歳空港を経由とした路線が最適となり,従来値に対し乗客率が15.2%向上した. 「乗り継ぎ時間等の利便性の欠如と運賃に関する使用者の意識調査」として,アンケートサーバーシステムを構築した.平成17年初旬から同2月末までのデータに基づき,乗継便選定モデルを集計ロジットモデルにより構築したが,サンプル数の不足から十分な検定結果を得るに至らなかったため,事前調査により構築した乗継便選定モデルを上記シミュレーションモデルと統合した.その結果,東京(羽田)・北海道内空港においては新千歳空港を利用した直行便と経由便が混在する,準ハブ・アンド・スポークシステムが,利用者,航空会社両者にとっても有効であるとの結論を得た.
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)